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厳選!無料で楽しめる「ストックホルムの世界一長い美術館ベスト6」

ストックホルムの世界一長い美術館アイキャッチ

北欧のスウェーデン・ストックホルムにある地下鉄は「世界一長い美術館」と言われており、その長さは全長100㎞以上にもなります。

1950年に地下鉄が開通しましたが、初めてメトロアートが描かれたのは1957年。

今では100駅以上ある地下鉄のうち、約90以上の地下鉄の駅が、150名以上のアーティストによる彫刻やモザイク画や壁画により彩られています。

ストックホルムのメトロアートは、ストックホルムの人々の日常に溶け込みながら、日々彼らの生活をも見守っています。

今回はそんな個性豊かな魅力あふれるストックホルムにある『世界一長い美術館』を巡りたいと思います。

世界一長い美術館を巡ってみよう!

ストックホルムの地下鉄の数ある駅の中でも、ユーモアと美しさが溢れるメトロアートの数々をご覧ください。

きっとお気に入りの駅やアートが見つかるはずです。

クングストラッドゴーダン駅(Kungsträdgården)

ストックホルムの地下鉄「クングストラッドゴーダン駅」

クングストラッドゴーダン駅(Kungsträdgården)は、王立公園駅とも呼ばれており、その名の通り庭園をイメージした壁画が描かれています。

駅名の由来となった王立公園は、駅の改札を出るとすぐの場所にあります。

1977年に描かれたこの壁画は、Ulrik Samuelson氏というアーティストによる作品で、スウェーデンの国立博物館で実際に展示物が採用されています。

17世紀、当時使用していたガスランプや王立公園に建っていたマカロス宮殿に使われていた彫刻品や大理石の柱などを現在でも目にすることが出来るのも非常に魅力的です。

クングストラッドゴーダン駅(Kungsträdgården)は、ブルーラインの東端の駅に位置しており、旧市街のガムラスタンからも徒歩圏内にあるため観光にも便利な場所にあります。

ホートルゲット駅(Hötorget )

ストックホルムの地下鉄「Hötorget 駅」
photo by wikipedia

ホートルゲット駅(Hötorget) はグリーンラインを通っており、ストックホルム市内のほぼ中心部に位置します。

壁に一面に、バスルームで使用するタイルが使われていることから、別名バスルームステーション(Bathroom station)とも呼ばれています。

アーティストのGun Gordillo氏によってつくられたこの駅は、天井部にネオンの電球を張り巡らせた、まるで現代アートの様な佇まいをしています。

駅の近くにはコンサートホールや映画館やファストフード店の施設もあり、町の中心部にあるので訪れやすい場所なのも嬉しいですよね。

スタジアム駅(Stadion)

ストックホルムの地下鉄アート「スタジアムステーション」
Photo by Fred Rivett on Unsplash

デコボコした印象的な岩肌に描かれた大きな虹のアーチが描かれたスタジアム駅(Stadion Station)はレッドラインを通る駅です。

製作アーティストはÅkePallarp氏とEnno Hallek氏。

駅近くにあるストックホルムオリンピックスタジアム(Stockholm Olympic Stadium)で、1912年にストックホルムオリンピックが開催されたことを記念して、この巨大な虹の画が描かれました。

虹の先へ向かうと、何か良いことが起きそうな予感がする、思わずそんな気持ちにさせられます。

空に架かる虹が、地下でも見る事ができるなんて、粋な計らいですよね。

ソルナ・セントラル駅(Solna Centrum)

ストックホルムの地下鉄アート「Solna Centrum Station
Ioannis Ioannidis by Pixabay

ソルナ・セントラム(Solna Centrum)はブルーラインを走る駅です。

作品はKarl-OlovBjörk氏とAndersÅberg氏によるもので、一度は完成させたものの「何か物足りない」ということで、絵を付け加えていったと言われています。

ストックホルムのソルナセントラム
Photo by Oscar van Gend on Unsplash

スウェーデンで特に問題提起されていた、環境問題や森林伐採、過疎化の問題など、ソルナ・セントラム(Solna Centrum)の壁画には当時の社会問題などが描かれています。

力強いコントラストが印象的なソルナ・セントラム(Solna Centrum)、緑色は森、赤色は太陽・夕陽のような美しさがそこには佇んでいます。

赤く燃えている様な色に包まれると、なんとも不思議な気持ちになりますよね。

テンスタ駅(Tensta)

ストックホルムのTensta
Photo by Fred Rivett on Unsplash

地下鉄のテンスタ駅(Tensta)は、1966年から1972年にかけて建てられた駅で、ブルーラインを走っています。

Arne Sedell氏と兄弟のLars氏は、この壁画に色とりどりの動物や彫刻などを1年以上かけて描いていきました。

地下であることを忘れそうなほど、印象的な太陽の画が出迎えてくれます。

そして駅の周辺には、「異なる文化が共存するテンスタ地域で暮らす人々への祝福の言葉」も描かれています。

スウェーデン(特にテンスタ地域)に移住する人々が抱える問題を越えて、明るく力強いメッセージを感じられる、そんなメッセージも込められたテンスタ駅には、希望がたくさん詰まっています。

Tセントラル駅(T-Centralen)

ストックホルムの地下鉄アート「Tekniska Högskolan Station」
Ioannis Ioannidis by Pixabay

最後に紹介するのは、1957年に開通したストックホルム地下鉄T-セントラル駅は(T-Centrale)、ストックホルム地下鉄の言わばハブ駅です。

ブルーラインを走るT-セントラル駅(T-Centrale)のメトロアートはPer Olof Ultvedt氏によって描かれました。

この駅の壁画は、メトロアートの歴史の始まりと言われています。

真っ青な色に塗りつぶされた洞窟の駅には、日々慌ただしく行き交う人々へリラックス効果を与える、そんな効果を感じられます。

少しだけ立ち止まって、喧騒から少し離れてみるのも良いかもしれませんね。

現地ツアーに参加してみる!

製作当時の話しや、歴史などを振り返りながら参加できるのが現地ツアーの魅力です。

この世界一長い美術館・メトロアートを巡る現地ツアーが開催されています。

ツアーはなんと無料!言語は英語とスウェーデン語で予約無しで参加することができます。

参加の際は有効期限内のメトロチケットがあればOKです。

気軽に楽しめるのもこのツアーの魅力ではないでしょうか。

アートツアー詳細はこちらから

魅力いっぱい!ストックホルムの世界一長い美術館

この記事ではストックホルムの世界一長い美術館・メトロアートを紹介しました。

今回紹介したメトロアートは、ほんの一部でストックホルムのメトロアートにはまだまだ多くの魅力がたっぷりあります。

60年以上もの歴史がそのまま残る、スウェーデン・ストックホルムの古典的で近代的なアート文化をぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。

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