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【アメリカ】ヨセミテ国立公園のおすすめ絶景ビューポイント

ヨセミテ国立公園を流れる小川

アメリカでも人気の高いヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)は、1890年にユネスコ世界遺産に登録されたアメリカで2番目に古い国立公園です。

サンフランシスコから車で約5時間と比較的アクセスも良く、現在では旅行会社がツアーでも訪れる観光地の一つにもなっています。

公園内には巨大な一枚岩のハーフドームや、まるで花嫁のベールのように見えるブライダルベール滝など、美しい自然が広がるビューポイントが数多くあります。

この記事では、実際にヨセミテ国立公園を訪れた体験を踏まえて、おすすめのビューポイントやその魅力についてお伝えします。

ヨセミテ国立公園の魅力

ヨセミテ国立公園のエルキャピタン

ヨセミテ国立公園には約250ものハイキングコース、ランニングコースに加え、素晴らしいビューポイントがたくさんあります。

平坦な道のハイキングコースからテント泊をしながら険しい山道を進んでいくコースまで、自分に合ったコースを選択できるのも魅力の一つです。

徒歩でしか行けないビューポイントから、車で行けるビューポイントもあるため、毎年世界各国から350万人以上の人が観光に訪れるのも納得ですね。

またヨセミテ国立公園は山岳地帯になるため、雪に覆われた樹氷が広がる景色や、雪解け水によって勢いを増す滝、色とりどりの草花が一面に広がる風景など、四季の美しさも見どころの一つです。

わたしが訪れたのは、ちょうど冬を終えて春になる季節で、特に雪解け水が創り出す迫力ある滝が印象的でした。

今回はRVというキャンピングカーで周りました。

レンタカーなど車で行かれる方の参考にもなれば嬉しいです!

ヨセミテ国立公園にある絶景ビューポイント!

それでは早速、美しい景色が広がるヨセミテ国立公園のビューポイントなどを紹介していきたいと思います。

各ビューポイントへの行き方や、注意すべきポイントも書いてあるのでぜひ参考にしてみて下さい。

エル・キャピタン(El Capitan)

ヨセミテ国立公園のエルキャピタン

エル・キャピタン(El Capitan)は、花崗岩の中で世界最大の一枚岩で、高さは1095mもあります。

エル・キャピタンのこの一枚岩は、ロッククライマーの憧れとなっており、毎年夏になると多くのクライマーがこの岩を登っている姿を見ることができます。

エル・キャピタンから左側に視線をずらすと、落差491mのリボン滝(Ribbon Falls)があります。

このリボン滝は、春先のみ見ることができます。

行き方

ヨセミテ渓谷に入り、ブライダルベール滝(CA-41)の方へ分岐する道が出てきます。そのすぐ正面に見えてきます。

トンネル・ビュー (Tunnel View)

ヨセミテ国立公園のトンネルビュー

トンネルビュー(Tunnnel View)ポイントです。

こちらは近くに駐車場もあるので車で行く事ができます。

このビューポイントからは、左側にエル・キャピタン(El Capitan)、右側にはブライダル・ベール(Bridalveil Fall)、渓谷の奥にはハーフドーム(Half Dome)といったヨセミテ渓谷を一望することができるビューポイントです。

行き方

公園南口へと向かう道(CA-41)を上り、ワウォナトンネル(Wawona Tunnnel)に出ると、入り口近くに展望台があります。

ブライダル・ベール(Bridalveil Fall)

ヨセミテ国立公園のブライダルベール

ブライダル・ベールは落差が189メートルもある、1年を通じて見ることのできる滝です。

風で吹き上げられる姿が、花嫁のウェディングベールのようなので、その名が名付けられました。

諸説では「この滝のミストを浴びると近いうちに結婚できる」と言われています。

ブライダル・ベールは風の吹くタイミングによっては、真下から滝水の落差を間近で見える瞬間をぜひ見逃さないようにしたいですね。

観光客の方も多いので、ゆっくり写真を撮るならば午前中に訪れるのがベストです。

トレイルの距離は往復800m程、時間も20分程のコースです。

行き方

ヨセミテバレーへ入り一方通行の道が始まってすぐの道(CA-41)へと右折すると、すぐ左手に駐車場があります。そこからBridalveil Creekの通りに10分ほど歩くとブライダル・ベールの真下まで行くことが出来ます。

注意

ブライダル・ベールは水量もかなり多いため、洋服はもちろんスマホやカメラなどで撮影していると、あっという間にびしょ濡れになります。暑い日の水浴びは気持ちが良いですが、貴重品など濡れたくないものはジップロックなどで対策を!

ミラーレイク(Mirror Lake)

ヨセミテ国立公園のミラーレイク

ミラーレイクはヨセミテ渓谷の東端にある小さな湖です。

比較的平坦なトレイルに沿って歩いていくと、木々の間から時折川の流れが目に入ります。

トレイルから30分程歩くと、目の前に美しい湖が姿を現します。

雪解け水が多くなる季節はさらに水量が増し、また風のない日は特に湖が鏡のように、囲んでいる岩壁を映し出します。

往復3.2㎞のトレイルとなっており、所要時間は1時間ほどです。

また、湖を一周するトレイルは2時間ほどで周ることができ、ミラーレイク・トレイルは1年を通して歩けるのも魅力です。

行き方

ミラーレイクへは無料のパークシャトルバスが出ています。カリービジネスセンターか、パークビレッジに車を停めてバスに乗車後、ミラーレイク・トレイル・ヘッド17番停留所で降車します。
ちなみにカリービジネスセンターから歩いた場合でも、15分程でミラーレイク・トレイル・ヘッドに着きます。巨大なセコイアの並木道を通って向かうのもおすすめです。

ハーフドーム(Half Dme)

ヨセミテ国立公園のミラーレイクとハーフドーム

ハーフドームは標高2693m、麓から頂上までは1443mもあるドームを縦半分に切り落としたような岩壁です。

ヨセミテ渓谷ではセンチネル橋や、グレイシャーポイントからの眺めもおすすめですが、個人的にはミラーレイクから間近で眺められるハーフドームもおすすめです。

ハーフドームは見る角度によっていろんな表情を見る事が出来ます。

ミラーレイクから見上げるハーフドームにはかなり圧倒されます。

ハーフドームは、あの有名な「THE NORTH FACE」のロゴにもなりました。

行き方

ミラーレイクのすぐ近くからハーフドームを見上げることができます。その他にも「ハーフドーム・トレイル(Half Dome Trail)」は往復約30㎞、所要時間14時間ほどかけて、ハーフドームの頂上まで岩肌を沿って歩くトレイルもあります。頂上からはヨセミテ渓谷を一望することができます。

ヨセミテ滝(Yosemite Fall)

ヨセミテ滝

ヨセミテ滝は、アメリカ最大の落差(793m)があり、春先(4,5月)は特に雪解け水の影響もあり水の量も多く迫力のある滝の姿が見れます。

ヨセミテ滝の眺望で有名なのがグレーシャーポイントですが、センチネル・ブリッジ(Sentinel Bridge)の駐車場からもこんなに間近で観ることができます。

ヨセミテ滝は、「アッパー滝(落差436m)」、「カスケード滝(落差206m)」、「ロウア―滝(97m)」の3つに分かれています。

注意

真夏になると水量がほとんどなくなり、秋になると滝の姿は見れなくなってしまいます。迫力あるヨセミテ滝を眺めるのであれば、季節は春がおススメです。

ハーフドーム・ビュー(Half Dome View)

ヨセミテ国立公園のハーフドーム・ビュー

ハーフドーム・ビュー(Half Dome View)は、ヨセミテ渓谷の麓に行くドライブコースの途中で見ることができます。

ここからビジターセンターまでは車で20分程度と近いのですが、時間があればぜひ車を停めてヨセミテ渓谷を一望してほしいです。

行き方

120号線を進むとガソリンスタンド(Crane Flat Gas Station)出てきます。そこを起点にBig Oak flat Road方面へと進みます。車で10分ほど進むと到着です。数台停めれる駐車場もあります。

ヨセミテ国立公園を訪れる前に

ヨセミテ国立公園へのアクセスや滞在時間について、まとめてみました。

アクセスについて

ヨセミテ国立公園へのアクセス所要時間

サンフランシスコからは車で約5時間、ロサンゼルスからは車で約7時間ほどでヨセミテ国立公園へアクセスできます。

また、各都市からは日帰りツアーやプライベートツアーなども出ています。

調べて見るとサンフランシスコからは日帰りツアーが多く、ロサンゼルスからだと少し移動時間が長いためか、「2days ツアー」が比較的多いようです。

アクセスは飛行機、長距離バス、鉄道なども可能ですが、やはり一番のおすすめはレンタカーです。

レンタカーだと何よりも気に入ったビューポイントで時間を気にせず過ごせるのも魅力ですね。

必要な滞在期間はどのくらい?

ヨセミテ国立公園内にある幾つかのトレイルやビューポイントを回るには、少なくとも3日は必要とも言われています。

今回わたしは1泊2日という短い期間でしたが、様々なビューポイントやトレイルを歩くとができました。

欲を言えば、もう1週間ほど滞在したいなあと思います。

そう思える場所でした。

ヨセミテ国立公園内を含めて、キャンプ場やホテル、ロッジなど宿泊施設もあるので日帰りよりも宿泊して過ごすのがおすすめです。

何より朝早い時間から活動できるので、人が少なくのんびりと過ごしやすいです。

ベストシーズンは?

ヨセミテ国立公園は、四季を感じられる場所です。

どのシーズンも捨てがたいですが、季節で言うと春~夏(の手前)頃がおすすめです。

雪解け水が流れ出すヨセミテ滝をはじめ、草木が鮮やかに彩り始め、春の訪れを感じる事が出来ます。

5月上旬ごろには、ドッグウッド(ハナミズキ)も見ごろとなります。

さらに夏に近付くと、渓谷全体の草木がさらに色濃く広がっていきます。

7~8月になると雪解け水もほとんど無くなるので、勢いある滝の姿が見れなくなるので注意が必要です。

もちろん秋は紅葉、冬は雪に覆われたヨセミテ渓谷も美しいです。

しかし気温も一桁台から氷点下まで下がるので、服装などにも注意が必要です。

ヨセミテ国立公園でぜひ絶景を!

今回はサンフランシスコから車でヨセミテ国立公園へ向かい、実際に1泊2日滞在の中で堪能した絶景を紹介してみました。

ビューポイントはもちろんのこと、街中の景色が急に深い渓谷に変わるドライブコースもまた、見逃せません。

季節や時間帯によって変化するヨセミテ渓谷は、息をのむ景色が広がっています。

ぜひ実際に訪れてみてはいかがでしょうか。

ヨセミテ国立公園

  • 英語名:Yosemite National Park
  • 住所:9035 Village Dr, Yosemite Valley, CA 95389, United States
  • アクセス:サンフランシスコから車で4~5時間(195 mi / 314 km)
  • 営業時間:24時間
  • 入場料:車1台につき$35.00(7日間有効)※別途入場パスが必要(Yosemite Annual Pass - $70.00もしくは2,000以上国立公園に入場できるAmerica the Beautiful—National Parks and Federal Recreational Lands Annual Pass - $80.00)
  • 天気:10月から5月の間に降水量の95%、ヨセミテの大部分が11月頃から5月にかけて雪に覆われるので注意
  • 公式サイト:https://www.nps.gov/yose/index.htm

参考に

こちらも参考に
ヨセミテ国立公園のトンネルビュー
わたし達がヨセミテ国立公園で過ごした1泊2日の詳細はこちらをどうぞ!

THE NORTH FACEのロゴで有名なハーフドームや北米で一番落差のあるヨセミテ滝などヨセミテ国立公園を堪能します。

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