冬のキャンプに向けて、結露対策が必要!ということで、シュラフカバーを購入しました。
購入したシュラフカバーは、イスカのウェザーテック シュラフカバー スーパーライトです。
実際に使ってみた感想としては、
結露対策は、ばっちり!
そして、なによりも、寒さ対策にもなったのが最高でした!
結露対策だけでなく、今使っているシュラフで寒さを感じている人にも、シュラフカバーはオススメですよ!
今回の記事は、
こんな方におすすめ!
- シュラフカバーを購入したいけど、どれを買えばいいかわからない!
- シュラフカバーのおすすめがあれば知りたい!
- そもそもシュラフカバーってどんなものがあるの?
- シュラフカバーの選び方が知りたい!
こういったモヤモヤを解決します。
色々悩みながら購入し、実際に冬の低山で使ったみた体験もまとめています。
ぜひそちらもチェックしてみてください!
シュラフカバーの選び方
そもそもダウンの寝袋って、軽くて保温性が高く収納サイズがコンパクトですが、濡れると一気に保温性が低下します。
そこで、寝袋を覆って寝袋自身が濡れるのを防ぐのがシュラフカバー。
そんな経験をされた方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
とくに、気密性の高いテントは、結露が発生しやすいので、要注意です!
シュラフカバーの選び方1:防水性
シュラフカバーの一番の役割は、ダウンシュラフの寝袋を濡らさないこと。
まずは、シュラフカバーの防水性がどの程度あるのか確認しましょう。
防水性能は、耐水圧○○mm以上という数値で表され、数値が高ければ高いほど、防水性能が高いことを表します。
参考までに、登山用のレインウェアは、耐水圧20,000mm以上のものを選ぶのが良いと言われています。
ただし、この数値は雨に直接さらされている状況下でのもの。
テントの中で使うシュラフカバーにおいては、あまり参考にならない数値かと思います。
シュラフカバーの選び方2:透湿性
もし、「シュラフカバーが完全防水で、防水性について完璧!」だったとしても、透湿性が無いと、シュラフカバーと寝袋の間で結露が発生します。
なので、汗を含んだ暖かい空気がシュラフカバーの中に溜まってしまうと、外気によって冷えるので、シュラフカバーの中で結露しちゃうんです。
これを防ぐには、結露の原因となる水分をシュラフカバーの外に出す必要があります。
蒸気状態の水分を生地の外へ逃がす性質を透湿性といい、透湿性が高いと蒸れにくく結露もしにくいといわれています。
透湿性能は、透湿性○○g/㎡・24hrという数値で表され、数値が高ければ高いほど、透湿性能が高いことを表します。
参考
人間は寝ている間に、夏場だと1時間あたり約100ml、冬場でも1時間あたり約50mlほど汗をかきます。
一方ランニングなどの激しい運動だと、1時間あたり約1,000mlもの汗をかくことも。
たとえばゴアテックスの透湿性は13,500g/㎡・24hr、1時間当たり約560g/㎡・hrです。
この数字を見比べると、服から逃げていく水分の量(560g)より汗をかく量(1,000g)の方が多いため、ゴアテックスの雨がっぱを着て、激しい運動をすると、蒸れてしまうのがわかります。
シュラフカバーは、寝ているときに使うものなので、100ml×24時間=2,400g/㎡・24hrです。
ざっくりですが、倍にあたる5,000g/㎡・24hr以上の透湿性のシュラフカバーだと、蒸れにくいと思います。
※厳密な話をすると、㎡あたりで検討しなければいけません
シュラフカバーの選び方3:レイヤー数
シュラフカバーのレイヤーは「2層構造」と「3層構造」の2種類があります。
- 2層構造のシュラフカバー:表地+透湿防水素材
- 3層構造のシュラフカバー:表地+透湿防水素材+裏地
それぞれの違いは、裏地が有るか無いかです。
透湿防水素材って機能は優れている反面、非常に傷みやすい素材なんです。
2層のシュラフカバーは、裏地が無いため単体での使用には不向きです。
メリットは裏地が無いので、軽量でコンパクトという点でしょうか。
3層のシュラフカバーは、単体での使用ができるので暖かい季節にも活躍すると思います。
シュラフカバーの選び方4:保温性
シュラフカバーを使うと、寝袋とシュラフカバーとの間に空気の層が出来るため、保温性が上がります。
0℃以下の環境であればプラス2度、0℃以上の環境であればプラス3度も快適温度が上がるとも言われています。
それだけじゃなく、シュラフカバーによっては、カバー内側が起毛していたり、アルミ蒸着加工による輻射熱で保温効果がアップするものもあります。
参考
透湿防水素材には「ウレタン系の透湿防水素材」と、「フッ素系の透湿防水素材(ゴアテックスが有名)」などがあります。
透湿防水素材は、多湿や紫外線により、加水分解が徐々に進行します。ウレタン系の透湿防水素材の製品寿命は、およそ5年程度、フッ素系の透湿防水素材の製品寿命は、およそ10年程度と言われています。
おすすめのシュラフカバー4選
ここでは、オススメのシュラフカバーを4点紹介したいと思います。
それぞれ、①耐水圧/透湿性、②レイヤー数・質量、③価格べつにまとめているので参考にしてみてください。
ブリーズ ドライテック プラス スリーピングバッグカバー
モンベルの「ブリーズ ドライテック プラス スリーピングバッグカバー」です。
①耐水圧は20,000mm、透湿性は35,000g/㎡・24hr
②レイヤー数は2層で、質量がなんと180gしかありません。
③価格は17,800円と少し高めです。
なんと言っても、透湿性能がめちゃくちゃ高い!そして2層なので、軽いし、コンパクトです。
ブリーズ ドライテック ウォームアップスリーピングバッグカバー
モンベルの「ブリーズ ドライテック ウォームアップスリーピングバッグカバー」です。
①耐水圧は20,000mm、透湿性は15,000g/㎡・24hr
②レイヤー数は3層で、質量が472g
③価格は15,000円
裏地には起毛地を採用しているので、保温性が他のシュラフカバーと比べると高くなっています。
ゴアテックス シュラフカバー ウルトラライト
イスカの「ゴアテックス シュラフカバー ウルトラライト」です。
①耐水圧は45,000mm、透湿性は13,500g/㎡・24hr
②レイヤー数は3層で、質量が360g
③価格は19,500円
ウェザーテックシュラフカバー スーパーライト
イスカの「ウェザーテックシュラフカバー スーパーライト」です。
①耐水圧は20,000mm、透湿性は12,000g/㎡・24hr
②レイヤー数は3層で、質量が410g
③価格は11,000円
なので、実際に店舗に見に行って確認しました!
商品のタグに性能のグラフがついています。
先ほどの数値は、このグラフの中心をざっくり読み解いた数値です。
価格は安いですが、高い性能を持っています。
なぜイスカのウェザーテック シュラフカバー スーパーライトを購入したのか
わたしたちは、イスカのウェザーテック シュラフカバー スーパーライトを購入しました。
その理由として、
- テント内での使用予定。直接雨があたる可能性は低いし、そこまで耐水圧は必要ないかな?
- 出来る限り透湿性の高いほうがいい
- レイヤー数は3層のシュラフカバーにして、季節によってはメインシュラフとして使いたい!
- ダウンの寝袋と比べると、シュラフカバーは表地が汚れに強く、洗濯も気軽ができる!
- ハードな使用に耐えうるだろうし、そもそも値段が安い!
最終的に、裏起毛付きの「モンベルのブリーズ ドライテック ウォームアップスリーピングバッグカバー」の2択で迷いました。
その結果、性能も良く、値段も安いという事で、イスカのウェザーテック シュラフカバー スーパーライトに決めました!
実際にウェザーテック シュラフカバー スーパーライトを使ってみた感想
まずは、比較対象としてシュラフカバー無しでキャンプした際の条件と感想を簡単に紹介します。
- 外気温が10度前後の低山キャンプ
- シュラフは、モンベルのダウンハガー800 #3(コンフォート温度4℃)を使用
- テントは、スノーピークのアメニティドームMを使用しました
次に、シュラフカバーを使用したキャンプの際の条件と感想です。
- 外気温が-3度前後の冬の低山。テントが飛んでいきそうなほど、風がかなり強い日でした。
- シュラフは、モンベルのダウンハガー800 #3(コンフォート温度4℃)
- テントは、モンベルのステラリッジテント2を使用しました
※モンベルのステラリッジテント2の方が、テント自体が、狭く気密性も高かったため、幕内温度がそこまで低くならなかった可能性もあります。
それにしても、シュラフに潜り込んだ時点で暖かさを感じるというのは、シュラフカバー自体に効果があったと考えるのが正解だと思います!
まとめ
結露対策はもちろん、今使っているシュラフで寒さを感じている人にも、シュラフカバーを使うことで寒さ対策もできます。
性能や価格帯をみても、シュラフカバー選びで迷っているならイスカのウェザーテック シュラフカバー スーパーライトがオススメですよ!